老鳥の外見・行動


今回は老鳥の外見・行動についてお話ししたいと思います。
老鳥の銀次郎君と4歳の女の子のハチミツちゃんを比較してみます。
老鳥の頭の羽:換羽期でもないのに常に管状の羽がある。
老鳥の鼻:ゴミが詰まっていることが多い。
老鳥の足:O脚のように見えることもある。カメラを向けてもハチミツのように逃げなくなった。
老鳥の眼:白内障になっていることもある。
老鳥の嘴:咬まれても痛くなくなってきた。
老鳥の翼:上がらなくなってきた(飛べなくなってきた)
老鳥のお尻:たまに便がくっついている、汚れることが多くなった。
老鳥の行動:うつらうつら寝ることが多くなってきた。
ずっと同じ場所にいる。飛び移ることができなくなった。嘴を使って移動する。
ケージを開けても出てこない、あるいは出てもすぐ戻る。
羽繕いが減った。あるいは頭をカキカキしなくなった。
鳥も老化により関節炎が起こります。膝や股関節、足根関節に起これば、足がおぼつかなくなり、足で頭をかいたり、鼻のゴミを除くことができなくなります。踏ん張りが利かずお尻をかいたり羽繕いが出来なくなるので全体的にボサボサになります。肩関節に起これば飛べなくなり、嘴を使って移動したりします。白内障があれば、益々動きたがらず、外に出なくなります。
注意:以上のことは病気でも認めることがあるので、一概に老化のせいと言い切れないことはあります。 気になることがありましたら、かかりつけの獣医にご相談ください。

アビアンの由来について

新しいブログにもアビアンの由来を書きます。
アビアン(avian)とは、英語で”鳥の”という意味です。
よって、ふじさわアビアン・クリニックは藤沢の鳥の病院ということになります。
アメリカの発音ではエイビアンですが、あえて欧州の発音のアビアンにしました。
それは、日本ではエイビアンというと「え?エイリアン?」や「ん?水?」と間違えられるかもしれないと思ったからです。
おかげさまで、今まで一度も間違えられたことはありません。

他の動物の英名も挙げておきましょう。
犬→dog→canine(ケ―ナイン)
猫→cat→feline(フィライン)
馬→horse→equine(イクワイン)
豚→pig→swine(スワイン)
牛→cow→bovine(ボバイン)
犬の医学はcanine medicine、猫の医学はfeline medicine、馬の医学はequine medicineといいます。
鳥の医学はavian medicineといい、海外の鳥の医学書などにはこの名前がよく見られます。
日本でも、avian medicineがもっと馴染みのある分野になるといいと思いながら、この名前をつけました。
いつの日かエイビアンといってもエイリアンに間違えられない日が来れば、病院名をアメリカの発音に変える日が来るかもしれません。

夏至


江ノ電と夕焼けって絵になりますね。

昨日は夏至でした。
だいぶ日が長くなりましたね。
病院から見た夕日をアップします。

老鳥の年齢って?

老鳥とは一体何歳からでしょうか?
そもそも鳥の寿命って?
ジャンボセキセイインコの銀次郎君(写真)は9歳ですが、9歳のセキセイインコでもつやつやで若い子と同じように飛び回ることのできる鳥もいます。 昔の飼育書では、セキセイインコの寿命は7,8年でしたが、今では15歳超えて20歳近いセキセイインコもちらほら見かけます。
また、鳥種によっても違います。 コンゴウインコなどの大型鳥は100歳近く生きることもありますので、人と同じような年月で年をとることが考えられます(最初の数年は鳥の方が早いです)。
性別によっても違うことが考えられます。 よく産卵する雌は雄よりも生殖器系の疾患が多く、寿命を縮める可能性があります。


では、人の寿命はどうでしょうか?
厚生労働省のH28年簡易生命表によれば、0歳児における平均余命は男性で80.98歳女性で87.14歳であり、前年よりも伸びているそうです。
ここで、0歳児における平均余命っていったい何?ということになります。 詳しいことは厚生労働省生命表についてをご覧いただきたいと思いますが、国勢調査による日本人人口(確定数)、人口動態統計(確定数)をもとに、精緻なデータ及び計算方法で行っているそうです。 統計学が苦手な私は鳥の生命表を作ることはあきらめましたが、そもそも飼育頭数を数えるのは困難なため、人と同じような計算方法は難しいかもしれません。 よって、現在のところ鳥の寿命ははっきりと決まっていません。


話が長くなりましたが、鳥の寿命もわかっていないのですから、当然老鳥の年齢も定義がありません。
ここでは、老鳥の定義は加齢による身体的機能、生理機能の衰退が起こっている鳥と定義し、病気ではなく老化によって今までできていたことができなかったり、外見や性格の変化が起こっている鳥としましょう(あいまいな表現ですが・・・)。

老鳥

この子の名前は銀次郎。ジャンボセキセイインコ、オス、約9歳くらいです。以前勤めていた病院で里子に来ました。 開業から数年病院にいましたが、現在は自宅でのんびり過ごしています。ここ数年で、だいぶ老けました。 頭は抜けかえでもないのに、ツンツンしていて、自分でかくこともしなくなりました。 寝る時間も増え、囀る時間が減りました。 老いた鳥とどう付き合っていくかをテーマにブログを書きたいと思います。

論文アクセプト

一昨年から日本大学生物資源学部獣医学専攻の社会人大学院生として通っています。 先日論文がアクセプトされ、webで公開されています。 大学の教授、大学院生の仲間、協力していただいた先生に感謝いたします。 A new avian Cryptosporidium genotype in a 1-month-old caged brown wood owl (Strix leptogrammica) with severe dehydration and diarrhea. Makino I, Inumaru M, Abe N, Sato Y. Parasitol Res. 2018 Jun 6.

開業祝いをいただきました

昨日無事に開業5年目を迎えました。 写真は開業お祝いに頂いた白色バタンの置物と石鹸で作られた花です。 本物そっくり!

HPリニューアル!

開業5周年を迎えるにあたり、HPをリニューアルしました。 以前のHPは私の手作りでしたが、今回はプロにお願いしたところ、 とても見やすいものになりました。 やっぱりプロの仕事は違いますね。

開業5年!!

来る6/15は開業5年の記念日になります。 5年前、海に近くて開放的な藤沢を開業の地に選びました。 それまで私にとって藤沢はあまり馴染みのない街で、たまに観光で訪れるくらいでした。 温暖な気候で自然も多く、動物にとっても人にとっても暮らしやすい街だと思います。 今後も皆様と皆様の家族である動物たちのお役に立てるよう、精進したいと思います。

牧野 幾子