応急処置

ここに挙げている応急処置は、病院へ行くまでの間、ご家庭で出来る一般的な応急処置の例です。応急処置の後、必ず病院にご来院ください。また、ここに挙げている応急処置の例が、必ずしもすべての動物に有効とは限りません。詳細は獣医師にお尋ねください。

呼吸困難の場合

  • 開口呼吸、呼吸のたびに尾が動く、全身で呼吸しているなどがみられたら、呼吸困難の可能性があります。
  • プラスチックケースに慣れている鳥の場合:市販で売られている携帯用の酸素、プラスチックケース、ラップ、テープ(ガムテープあるいはセロテープを用意してください。
  • ①ケースの中に動物をそっと入れます(この時興奮してバタバタするようでしたら、ハンカチやキッチンペーパーで包みそっと入れる、ふごや小さな箱に入れてからケースに入れるなど工夫が必要です)。
  • ②蓋とケースの間にサランラップを敷き、ふたを閉めます。
  • ③セロテープを図のように三角形になるように貼ります。
  • ④動物を驚かさないようにしつつ、真ん中に穴を開けます。
  • ④’ガムテープを貼って、真ん中に切れ込みを入れる方法もあります。
  • ⑤酸素を少しずつ穴からケース内に流入させます。
  • ⑥動物の状態が落ち着いたら、病院にご来院ください。
  • ⑦ケースに慣れていない鳥は普段のケージにビニール袋をかけ、その中に酸素を流入する方法もあります。
  • 詳しいことは、病院スタッフにお尋ねください。
  • ※カイロは酸素と反応すると非常に熱くなり危険です。ケースの中には絶対に入れないでください。
  • ♣①②ラップをプラスチックケースにかけます(やや大きめに切るとよい)
  • ♣③三角形になるように(図の印のように)ラップの上にセロテープを貼ります。
  • ♣④真ん中にペンなどで穴を開けます。
  • ♣④’ガムテープを貼ってハサミで切れ込みを入れる方法もあります。
  • ♣⑤酸素を入れます。
  • ♣⑦プラスチックケージに慣れていない鳥はケージが完全に入るくらいの大きなビニール袋に入れ酸素を流す方法もあります。

出血している場合

  • 爪からの出血:市販の犬用爪の止血剤などを用います(爪用止血剤がない方は病院スタッフまでご相談ください)。粉ゼラチン、片栗粉などを使う場合もありますが、止まりにくいです。ブンチョウやフィンチ類の爪からの出血は止まりにくいため、お近くの動物病院(夜間の場合は夜間救急動物病院)に早めにご相談いただいたほうが良いでしょう。
  • 新生羽からの出血:出血している新生羽を抜くのが有効ですが、抜けない場合は無理をせず、病院にご来院ください。
  • 皮膚からの出血:大量に出血している場合、ガーゼなどで圧迫止血し、病院にご来院ください。
  • ※爪用の止血剤がない場合は爪切りを控えてもらったほうが良いでしょう。

お尻から赤いものが出ている場合

  • なるべく早く病院にご来院ください。
  • 来院までに時間がかかるようなら、乾燥しないように、生理食塩水でぬらし、早めに受診するようにしてください。

卵が詰まっているかもしれない場合

  • なるべく早く病院にご来院ください。
  • 羽をふくらませているようなら、ふくらみが取れるまで(調子を見ながら28-32℃くらい)保温してください。
※鳥用保温器具、電気ストーブ、エアコン、ホットカーペットなどを用い、温度計を見ながら温めてください。