人の卵子数は生まれるときに決まっていますが、鳥は生まれてからも増えます。
よって、理論的には老鳥になっても卵ができる可能性があります。
セキセイインコの9歳の雌で初めて卵ができたことや、
12歳でも卵ができたこともあります。
大型の鳥では60歳で卵を産んだこともあります。
雌鳥の場合は、老鳥になっても発情には気を付けなければなりません。
<注意>卵の様なものがおなかにあっても卵ではない場合もあります。
変わったことがありましたら、かかりつけの獣医にご相談ください。
雌鳥の場合は、老鳥になっても発情には気を付けなければなりません。
<注意>卵の様なものがおなかにあっても卵ではない場合もあります。
変わったことがありましたら、かかりつけの獣医にご相談ください。
他の動物の英名も挙げておきましょう。
犬→dog→canine(ケ―ナイン)
猫→cat→feline(フィライン)
馬→horse→equine(イクワイン)
豚→pig→swine(スワイン)
牛→cow→bovine(ボバイン)
犬の医学はcanine medicine、猫の医学はfeline medicine、馬の医学はequine medicineといいます。
鳥の医学はavian medicineといい、海外の鳥の医学書などにはこの名前がよく見られます。
日本でも、avian medicineがもっと馴染みのある分野になるといいと思いながら、この名前をつけました。
いつの日かエイビアンといってもエイリアンに間違えられない日が来れば、病院名をアメリカの発音に変える日が来るかもしれません。
老鳥とは一体何歳からでしょうか?
そもそも鳥の寿命って?
ジャンボセキセイインコの銀次郎君(写真)は9歳ですが、9歳のセキセイインコでもつやつやで若い子と同じように飛び回ることのできる鳥もいます。
昔の飼育書では、セキセイインコの寿命は7,8年でしたが、今では15歳超えて20歳近いセキセイインコもちらほら見かけます。
また、鳥種によっても違います。
コンゴウインコなどの大型鳥は100歳近く生きることもありますので、人と同じような年月で年をとることが考えられます(最初の数年は鳥の方が早いです)。
性別によっても違うことが考えられます。
よく産卵する雌は雄よりも生殖器系の疾患が多く、寿命を縮める可能性があります。
では、人の寿命はどうでしょうか?
厚生労働省のH28年簡易生命表によれば、0歳児における平均余命は男性で80.98歳女性で87.14歳であり、前年よりも伸びているそうです。
ここで、0歳児における平均余命っていったい何?ということになります。
詳しいことは厚生労働省生命表についてをご覧いただきたいと思いますが、国勢調査による日本人人口(確定数)、人口動態統計(確定数)をもとに、精緻なデータ及び計算方法で行っているそうです。
統計学が苦手な私は鳥の生命表を作ることはあきらめましたが、そもそも飼育頭数を数えるのは困難なため、人と同じような計算方法は難しいかもしれません。
よって、現在のところ鳥の寿命ははっきりと決まっていません。
話が長くなりましたが、鳥の寿命もわかっていないのですから、当然老鳥の年齢も定義がありません。
ここでは、老鳥の定義は加齢による身体的機能、生理機能の衰退が起こっている鳥と定義し、病気ではなく老化によって今までできていたことができなかったり、外見や性格の変化が起こっている鳥としましょう(あいまいな表現ですが・・・)。
牧野 幾子